今回は、誤った猫よけ対策とその理由を解説しようと思います。
- ユリは猫にとって有毒だから、植えると近寄らない。
- 水鉄砲を撃ち込めば猫なんて楽勝!
- 電気柵ならしつこい猫も一発じゃない?
危険植物や水鉄砲に電気柵。どれも効果的な猫よけ対策に見えますが、安易に使うのは危険です。それぞれ注意点を見ていきましょう。
ユリやスズランなどの危険植物は猫よけ効果なし
猫はユリやスズランをあまり脅威と感じません。
闇雲に植えても効果を期待できないばかりか、猫よけを目的として猫に致命的な毒性を持つユリやスズランばかり育てると、過剰防衛になるリスクも付きまといます。
猫はユリを恐れない
まず大前提として、猫はユリ科の植物をあまり恐れません。
植え込みにユリを植えても平気で無視するので、猫よけ対策としていまいちです。ペパーミントやレモングラスなど、猫が苦手なハーブ系のニオイを選んだ方が高い効果を期待できます。
最近はドイツで開発された猫よけハーブ「カニナハイブリッド」も人気です。小さくかわいらしい花と独特の香りに惹かれる人も多く、観賞用としてもおすすめできます。
ユリを危険と感じている猫は意外に少ない。ほとんどのネコは無視しちゃうんだニャ。
ユリの毒性は非常に強い!
猫にとって、ユリは致命的な毒性を持つ植物です。猫はユリの持つ毒物を体内で分解できないので、少量食べただけで死に至るケースも。猫はめったにユリを食べませんが、「猫よけ」としてはやりすぎ感が否めません。
更に言えば、ユリは小さな子供にも有毒です。人間は体内でユリ科の毒性を分解できますが、ご自宅に小さなお子様がいる場合は注意した方が良いでしょう。
水鉄砲はご近所トラブルの原因になりかねない
猫は水を嫌うので、水鉄砲を当てると逃げ出します。
しかし猫はいつどこから侵入する予測がつかず、ずっと見張るのは大変です。また水鉄砲とは言え銃を向ける姿はあまり印象が良いとは言えず、見咎めた飼い主や近隣住民とトラブルになる可能性も。
可能であれば、スプリンクラーや超音波グッズなど、自動式の導入をオススメします。
水鉄砲は非効率的
猫を敷地から追い払うには、継続的な対策が必要です。
ところが水鉄砲は常に猫を見張らなければならず、とても効率的とは言えません。その場限りで追い払いたい時は別として、「敷地に近寄りたくない」と思わせるには別の手段を講じるべきです。
例えば、超音波グッズやスプリンクラーなどが有力候補。センサーで動作するから、猫を見張る必要なし。24時間敷地を監視し、マーキングやフンから住宅やお庭を守ります。
トラブルになる可能性も
水鉄砲を持ち、猫を狙撃する姿は、客観的に見て様子の良いものとは言えません。
もちろん、使用者としては「敷地に入らないで!」という思いでいっぱいです。私自身、近所の猫を水鉄砲で追い払おうと考えたことは一度や二度ではありません。
しかし猫の飼い主や第三者の目には、「あの人は虐待しているんじゃ…」と見えてしまうのもまた事実。クレームや通報を受ける可能性もゼロではありません。近所とうまく付き合うためにも、ほかの手段を講じることをおすすめします。
水鉄砲もスプリンクラーも、水を使うなら同じじゃない?
確かにね。でも外から見るとそうでもないニャ。大半のスプリンクラーは自動動作。あまり攻撃的な要素は感じられないニャ。でも水鉄砲を使う姿はちょっと攻撃的。他の人がみたら積極的にイジメているように見えるかもニャ。
確かにそうだね。
電気柵は法的にNG
イノシシやクマなどの動物から作物守るために、電気柵で囲う農地が存在します。
しかしこれを家庭用の猫よけ対策に使うことは、法的な規制により不可能です。警告表示をしようと漏電対策を施そうと、通常の民家に設置した時点で違法状態となります。
電気柵が使用できるのは、農地や畑の他に、家畜の脱走を目的とする施設のみです。
〈参考〉電気設備に関する技術基準を定める省令(74条)/e-Gov
猫よけ対策は「超音波グッズ」がおすすめ
超音波グッズは家庭用の猫よけ対策として、最もおすすめできる方法です。
搭載されたセンサーが猫をキャッチし、苦手な周波数の超音波を発信。24時間・昼夜問わず動作するので水鉄砲よりずっとラクな上に、人間には聞こえ難く安全な周波数を用いるため、危険植物や電気柵よりもずっと安全です。
超音波グッズ「アニマルバリア」なら、お値段も手頃。信頼性も抜群。是非一度お試しいただければと思います。