猫よけ対策に重曹は効果ある?使い方やデメリットも

猫よけ対策で忌避剤を使用しても、何度も何度も野良猫が庭に来て、同じ場所に糞をしていくという経験をしたという方は多いのではないでしょうか。糞をとってもとっても同じ場所にされると本当にイライラしますよね。
忌避剤を撒いても、どうして猫たちは性懲りも無く同じ場所に穴をほってわざわざ糞をするのでしょうか。ご存知の方も多いと思いますが、猫は自分のテリトリーにマーキングをする習性があるのです。
今回はそんな猫の特性を逆に利用した重曹を使用した野良猫対策の方法をご紹介いたします。

重曹は猫よけ対策に効果ある?

今回ご紹介する方法は、重曹を使用する方法です。
重曹なんて流しを綺麗にしたりするためのものなんじゃないの?って思った方も多いと思うんですが、この重曹がなんと猫よけ対策になるのです。

なぜ重曹が猫よけ対策になるのでしょうか。それは、重曹には「臭い消し」の効果があるからです。

先ほど「猫の特性を利用して」と書きました。猫は自分が気に入った場所(主にトイレとして使用する場所)やその周辺に尿をかけて、自分の匂いをつける習性があります。この匂いをつけることによって、ほかの猫に「ここは自分の縄張りだ」とアピールしているんです。
これが猫が同じ場所に糞をする理由です。自分のトイレなんでもちろん何度も同じ場所に糞をするわけです。

重曹はこのマーキングされた猫の匂いを消す効果があるんです。
自分の匂いが消えた場所に猫はそう簡単には入ってきません。少なくとも重曹を撒いた場所をまたトイレとして使用する可能性は低くなります。

猫よけ対策での重曹の使い方

重曹の使い方は大きく分けて2つあります。

粉末の重曹をそのまま庭に撒く

1つ目の方法は重曹を粉末のまま庭に撒くです。
撒く量としては、重曹の粉末で土が見えなくなる程度で十分です。盛り塩みたいにたくさん撒く必要はありません。
また粉末は風が吹くと飛んでしまう可能性もあるので、シャワーなどで軽く湿らせておくといいでしょう。

 

重曹水を撒く

重曹水の作り方は、1Lの水に重曹を入れて混ぜるだけです。
重曹の量は特に何gにしてくださいということはありません。ただ、重曹が多いほど消臭効果はもちろん高くなりますので、大さじ3〜4(50〜60g)の重曹を入れるといいと思います。
重曹水のメリットは、粉末とは違い土に染み込むので、土に付着した匂いも消すことができることです。

重曹は自然界で分解されるものなので、人間にとっても猫にとっても安心して使用できるものです。
アロマなどは、種類によっては猫にとって有害なものもあります。

猫よけに重曹を使用するデメリット

もちろん重曹を撒くやり方にもデメリットはあります。

重曹は忌避剤のように匂いで猫を追い払うわけではありません。重曹はハーブや柑橘系や刺激臭はしないですよね。なので重曹そのものは忌避剤にはなり得ません。ただ猫の尿や糞の匂いを消すための道具です。
なので最悪の場合、重曹を撒いて匂いを完全に消すことができなければ、また猫が来る可能性が高くなるわけです。また重曹を撒いたとしても、土の匂いがとれ、元の土の匂いに戻るだけなので、猫がまたマーキングしに来る可能性もあります。

また重曹を撒くという行為も全てに対して無害であるというわけではありません。
重曹はアルカリ性です。重曹を撒くと土はアルカリ性に変化します。植物によっては、アルカリ性の土を嫌う種類もあり、最悪の場合枯れてしまうこともあります。
せっかく花壇に植えたお花や植物などが枯れてしまうのも嫌だし、わざわざプランターに植え替えるのも面倒ですよね。重曹を使用する場合は、植えてある植物が、アルカリ性に耐えることができるのかどうかをしっかりと調べる必要があります。

 

その他の猫よけ・糞害対策

重曹を使用する以外の猫よけ対策の方法をいくつかご紹介いたします。

忌避剤

市販の忌避剤 薬局やホームセンターなどに売っているものを使用。
値段や効果が各忌避剤によって違うため、見極めが必要。
ハーブ系等の匂いが強い植物 ゼラニウム、ローズマリー、タンジーなどのハーブ系の植物の匂いは猫が嫌いなため、庭で育てると効果的。
ハッカ油 ハッカ油20滴、無水エタノール20ml、精製水150ml、スプレーボトル1本でハッカ油スプレーを作成し、家の周りに吹き付ける
にんにく にんにくを細かく刻み袋に入れ、猫が来そうな所に撒くまたは、にんにくに切り込みを入れ、猫が通りそうな場所に紐で吊るしておく。
コーヒーのカス コーヒーぼかすをチラシで作ったゴミ箱などに貯めておき、気になる部分に設置する。

構造物

砂利を撒く 猫の通り道に砂利を撒くだけ。砂利の大きさは特に関係ないとされているが、小さめの方が効果がある場合がある。
大きな石を置く フェンスの隙間などに大きな石を置くことで、物理的に入ってこれないようにする。
トゲトゲシートを設置する ホームセンターで売っている、トゲトゲシートを猫がトイレとして使用した場所や、通路に設置する。
柵を設置 猫が乗り越えられない高さの柵を設置する。
割り箸を設置 割り箸を土に挿しこむ。要はトゲトゲシートと同様な効果を発揮する。

猫よけグッズ

超音波グッズ 猫が嫌がる音を出す機械。今はソーラー式もあり、電池もいらず防水のものがある。
ハイター 漂白剤のハイター。濃いめに希釈してから、庭や猫の通り道に撒くだけ。
センサーライト センサーライト単体では猫よけ対策としては不十分だが、超音波と組み合わせると効果は絶大。

 

猫よけ対策は重曹だけでは不十分

いかがでしたでしょうか。

重曹は猫の匂い消しにはもってこいのですが、猫よけ対策という面から見ると少し不十分な感じがしますね。
重曹を使用する上で知っておいていただきたいのは、重曹の目的は猫の糞や尿の匂いを消すということであって、猫よけとして使用するには不十分ということです。
例えば、臭い消しとして重曹を使用し、匂いが消え去った後に、上で記載した忌避剤(アロマなど)を植えてみたり、猫よけ道具を設置すると効果を発揮すると思います。
少なくとも猫のくさい糞の匂いは消すことができます!試す価値ありです。ぜひ試してみてくださいね。

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