猫よけ効果のあるハーブとは?タンジー・ルー・ローズマリーの注意点も

庭が野良猫の糞尿スポットになっていたり、家庭菜園で大事に育てた野菜・果物や植物をいたずらされて困っている人は少なくありません。

手軽に用意できる水を入れたペットボトルは猫よけには全く役に立たず、野良猫を追い払うまでに時間と手間がかかってしまいます。

そこで、知ってもらいたいのがハーブを使った猫よけ対策です。ハーブは手軽に用意でき、手間もかからず人や猫にもやさしい。
コスト面でも他の猫よけグッズに比べ安くおさえることができるため、おすすめです。
プランターや鉢植えにすれば、猫の行動範囲にあわせて移動もできるから便利!

猫よけにハーブは効果的?

猫は嗅覚がとても優れているため、食べ物の腐敗臭(すっぱい匂い)にとても敏感です。
そのため、猫にとって酸っぱい匂いと似ているミントなどのスースーする香りのハーブは、とって不快な匂いなんです。

一概にハーブといっても種類が多く、何でも効果があるわけではありません。
今回は特に効果がある「タンジー」「ルー」「ローズマリー」の3種類の特徴や使う際の注意点をご紹介します。

 

猫よけに効果的なハーブの種類

タンジー

【特徴】

タンジーはキク科の多年草で、暑さにも寒さにも強いためとても育てやすいハーブの一つ。

防虫剤に使用されている樟脳のような香りがするため、猫よけだけではなく虫よけとして使用される方も多くいます。
虫よけの効果があるほどなので病害虫の心配もなく、そのため初心者でも簡単に育てられます。

7月から9月にかけて黄色い花が咲き、開花すると同時に香りが強くなるため最も効果がでます。
育てやすさを重視するかたは、タンジーより手軽に育てられるローズマリーを選ぶといいでしょう。

【注意点】

先ほど説明したように、タンジーは暑さにも寒さにも強く、病害虫の心配もないため勝手に育ってくれる育てやすいハーブです。
ただし、繁殖力が強いため草丈は50cmから120cmほどまで育ち、地下茎で広がってしまうので地植えで育てるのが無難です。

  • 地植えで育てる場合…十分な間隔をあけて植えるか、地下茎で広がらないようにブロックなどで区切りましょう。
  • 鉢植えで育てる場合…深さがある大きめの鉢植えを使用し1~2年を目安に植え替えましょう。

ルー

【特徴】

ルーはミカン科の常緑性多年草で、寒さや乾燥に強いハーブです。

タンジーと同様に虫よけの効果があるほどなので病害虫の心配も特になく、比較的育てやすいハーブの一つ。
独特な強い香りがするため、猫よけ・虫よけとして使用され「猫寄らず草」としても知られています。

6月から7月にかけて黄色い花を咲かせますが、葉っぱに効果があるため花が咲いていなくても十分とされています。
ルーの葉っぱを煮出してスプレーにするだけでも猫よけになるので、作ってみるといいでしょう。

【注意点】

ルーを育てる際に注意すべきことが2つあります。

1つめは、アゲハチョウの幼虫です。
ほとんどの虫には効果があるのですが、アゲハチョウは柑橘系の葉っぱが好物なためルーも大好物。
見過ごしてしまうと、せっかく育てたルーが丸裸にされてしまうので、見つけたらただちに処理しましょう。

2つめは、葉茎からでる汁です。
敏感肌の人や体調がよくない人が触れてしまうと赤くなってかぶれることがあります。
そのため、取り扱う際は手袋をするなどの対策が必要です。

ローズマリー

【特徴】

ローズマリーは葉が1年中ある常緑低木で、日陰や日向など植える場所を選ばないため、初心者の方が特に育てやすいハーブです。
爽やかな香りが特徴的で、料理に使用されている方が多いと思いますが、猫よけとしても効果があります。

大きく分けて3種類のタイプがあり、いずれのタイプも地植え・鉢植え、どちらでも育てることができます。

  • 立性…上に向かって伸びていく
  • 半匍匐性…横方向に伸び、そのあとに上に向かって伸びていく
  • 匍匐性…下に垂れて伸びていく

【注意点】

ルーと同様にローズマリーを育てる際も注意すべきことが2つあります。

1つ目は風通しが悪くなることで、発生する病害虫です。
風通しが悪いことで、カイガラムシやアブラムシがついてしまったり、うどん粉病になってしまうことがあります。
このような病害虫を防ぐため、葉増えてきたら、必ず葉がついた部分を残るように剪定しましょう。

2つ目は乾燥に強いハーブのため、湿気に弱いことです。
そのため水やりをする時はすこし気をつけなければなりません。

  • 地植えの場合…植えた時にたっぷりと水やりをし、根付いたあとは基本的に水やりの必要はありません。
  • 鉢植えの場合…土が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。

ハーブを使った猫よけが面倒な場合

ここまで、猫よけに最適なハーブを3種類紹介してきました。

初心者でも育てやすいとはいえ、ハーブを植えるまでの作業や水やりが面倒だったり、効果を発揮するまでの時間が待てなかったりする方もいるはず。

超音波はセンサーを搭載し、動くものを感知したときに人には聞こえない周波数の超音波を出して猫を驚かせるグッズです。

ハーブや忌避剤のように定期的な手間もかからず、トゲトゲシートのように邪魔にもなりません。

設置するだけで、その日から効果を実感できるため、すぐに野良猫を追い出したい方や簡単に猫よけ対策をしたい方におすすめです。

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