猫よけ対策にカビキラーは効果ある?使い方やデメリットは?

カビキラーが猫よけに効果が有るとの風の噂を聞きました。ホントなのかな。我が家もせっかく育て始めようとした植木の土を掘り起こされて糞が中に埋まってハエが寄ってきていたりと、猫の被害は巷で起こっています。今回は家庭にある「カビキラー」が猫よけにつかえないかを検証していこうと思います。

猫よけ対策にカビキラーが効果的?

猫ちゃん、カビキラーって知ってる?

知らないニャー。好きかどうかもわからないニャ。

じゃあ、調べてみましょう!

まずは、カビキラーの説明です。商品名から推測できるように「カビ」を退治する商品です。スプレー状でお風呂や排水溝にあるピンク色のヌメリのカビにシュっと吹きかけてカビを落とす、SCジョンソン社の画期的なアイテムです。

このカビキラーが「猫よけ」に効果がある???
カビの根にも負けないと謳っている商品ですが、まさかの猫にも効くのでしょうか。

カビキラーには〈シトラスの香り〉と〈無香料〉やキッチン用の様々なバリエーションがあります。
〈シトラスの香り〉の成分はエタノール、塩化ベンザルコニウム、香料
〈無香料〉の成分はエタノール、塩化ベンザルコニウム
〈キッチン用〉の成分はエタノール、クエン酸ナトリウム、乳酸、精製水
どの成分が野良猫対策に効くのか検証してみます。

ひとつひとつ紐解いてみましょう。

  • ①エタノール
  • ②塩化ベンザルコニウム
  • ③香料
  • ④クエン酸ナトリウム
  • ⑤乳酸
  • ⑥精製水

まずエタノール。通常はアルコールの事をエタノール(エチルアルコール)と呼ぶようです。アルコールの度数が高い場合はコロナ対策などで巷に流通している消毒用アルコール消毒と同等となります。例えば、第3類医薬品である「ケンエーの消毒用エタノールIP 500ml」であればエタノール(C2H6O)76.9~81.4volパーセントが含まれます。(※ただし、カビキラーはアルコール濃度は公表していない。)

人間でも消毒用のエタノールが傷口などに染みると痛みなどがあるので、匂いなどに敏感な猫は効果があるのかもしれません。ただ、アルコールは猫にとって「猫よけ」としては使われないようです。ただ「アルコール」を猫が誤飲してしまうと死亡する程危険な成分ですので、あながち苦手とする猫もいるような気がしますが。

塩化ベンザルコニウム、こちらも殺菌として利用される成分のようです。コンタクトレンズの液や犬猫用の点眼液にも少量含まれています。猫対策としては物足りません。

続いて香料です。これは本命でしょうか。猫には苦手な匂いがあると聞いたことがあります。調べてみると「犬や猫は柑橘系のニオイが苦手」。シトラスの匂いをする野良犬や野良猫よけとして「犬猫まわれ右」という商品もありました。人間の1万~10万倍もの感度をもっている嗅覚は、刺激のある匂いは苦手です。その中でもすっぱい匂いは本能的に「毒」と認識しているようです。肉や魚が腐敗した時に臭う「つ~ん」とした匂いのする食べ物は避けるべき、とDNAにインプットされているのかもしれませんね。つまり、「すっぱい匂い」を出すシトラスの匂いバージョンのカビキラーは効果が高いのではと思われます。

すっぱい匂いは嫌だニャ!みかんとかも嫌だニャ!

クエン酸ナトリウムは、ずばり「柑橘類に含まれる酸っぱさの元になるのがクエン酸のナトリウム塩」だそうです。香料=クエン酸ナトリウムとしても良いのかもしれません。クエン酸の名前の由来は「橘類の枸櫞(くえん)<ミカンとレモンの間のような黄色い果物>」から名付けられたのが「クエン」酸だそうです。つまり、このクエン酸ナトリウムが含まれているのも「酸っぱい匂い=猫よけ」になると考えられます。

乳酸は強い吸湿性を有する有機酸であり配合量によっては効果がかわる物質で化粧品などにも使われています。汗に含まれた乳酸が分解されジアセチル」という不快なニオイ成分(ミドル脂臭)を出すようですが「猫よけ対策」とは関係ないのかなとの印象です。

最後に精製水。こちらは不純物が含まれていない水の事を指すようですので、関係ありませんでした。

酸っぱい匂いが苦手なのね!

つまり、酸っぱい匂い(クエン酸ナトリウム、もしくは、香料<シトラスの香り>)が含まれているカビキラーであれば、猫よけとして効果が出やすいのではと考えられます!

猫よけ対策でのカビキラーの使い方

使い方

カビキラーを猫の生活経路の要所要所に設置することです。カビキラーに限らず、継続して実施、慣れさせない、学習させて怖いと思わせる、が大事ですので、根気よくこつこつ実施してください。ただ新しい猫などが参入する場合、雨風で経年劣化することもあるので、カビキラーは一時的な対応策とした方が良いです。カビキラーと同様、猫がいるであろう場所を特定して散布しましょう。

散布・設置場所

  • 猫が糞尿をしている場所
  • 駐車場の車の下で休憩している場所
  • 狭い通路の移動経路
  • 塀を飛び越える際にジャンプしている場所

等。猫の導線を先読みして散布することが大切です。

いつもあそこから登場しているから、、、、あの塀の上ね!

。。。。。

猫よけにカビキラーを活用する際の注意点

猫が触ったり舐めたりすると危険

カビキラーに含まれる「アルコール」は猫にとって危険な成分です。猫は人間とちがい肝臓でアルコールを分解できません。少しだけであれば眠くなる程度と言われていますが、呼吸不全などを起こして死亡する場合もあります。猫よけにセットしたアルコールが原因で猫が庭で死んでいたとおもうと、流石に可哀想に感じてしまいます。血中のアルコール濃度が0.41~0.50%以上になると死亡する可能性があり、猫の場合は、度数10%のお酒であれば1kgの猫であれば約50ccのお酒摂取が致死量となるようです。カビキラーで散布したアルコール成分を50cc分も舐めることは無いとは思いますが、原液などをお皿に乗せて放置するような方法は止めておきましょう。

臭いに慣れる猫もいる

「慣れ」は人間も猫も同じように、慣れてしまえば怖くない危なくないと感じる猫もいるようです。臭いを変える、臭いだけではなく、大声で驚かせる、追いかける、など「危険な人間がいる」と総合的に認識させることが「猫対策」には効果があるのだと思われます。

猫よけにカビキラーを使用する際は注意も必要

臭いに敏感な猫にカビキラーを使用するので、上述した様に猫にとって「毒」となる成分を撒くことを念頭にしてください。また「慣れ」により効果が薄れることも他の猫よけアイテムと同様にご念頭ください。

猫が苦手な臭いを散布はするけど、過剰には使わないからウンコはしないでね。

ニャー!

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