壁や柱の爪とぎ被害、障子やふすまの無残な穴、床やドアに飛び散ったマーキング…などなど。猫好きの皆さんであっても、猫に侵入して欲しくない場所はありますよね。マーキングや爪とぎ被害は家を痛める原因なので、とても困ってしまいます。
そこで今回ご紹介するのが、「アルミホイル」を使った猫よけ対策。アルミホイルが持つ独特の質感・輝きは、猫の警戒心を強く呼び起こします。大切な猫との生活をより楽しむためにも、アルミホイルを使ったお手軽対策をはじめてみましょう。
柱や壁にアルミホイルを貼り付ける
猫は爪とぎをする時に、引っ掛かりの良い材質を好みます。木製の柱やザラザラした質感の壁紙は、猫にとって格好の爪とぎ対象。放置するとあっという間にボロボロです。
ところが、柱や壁紙をアルミホイルで覆うとどうでしょう。アルミホイルのツルツルした感触は、猫の爪とぎには不向きな質感。さらに、室内の明かりに照らされキラキラと反射する光には、警戒して近寄ろうとしません。
ちなみに、柱ならそのまま巻き付けても良いですが、壁紙の場合は剥がしやすい養生テープなどで貼り付けることをオススメします。
床にアルミホイルを敷いてしまう
猫はアルミホイルが持つ自然界に存在しない独特の質感を、強く警戒します。特に触れたり踏んだりした時に鳴り響くクシャクシャとした高音と、ツルツルした表面には警戒感MAX。恐る恐る近付き、触れた瞬間に一目散という行動を繰り返します。
そのため、猫に侵入して欲しくないエリアには、アルミホイルを敷き詰めることで、効果的な猫よけ対策が可能です。
- 猫が頻繁にマーキングする部屋
- 障子や柱がむき出しの和室
- 猫の毛が気になる衣装ダンスやクローゼット
気になる場所は人によりそれぞれですが、上記のようなお部屋は特に困りがち。入口にアルミホイルを敷き詰めて、猫対策を進めてみましょう。
猫が慣れてしまったらどうすればいいの?
猫はとても頭が良い動物です。最初は警戒していたアルミホイルにも、次第に慣れてしまうことがあります。長期的な効果が得られないようであれば、猫よけ対策としてはイマイチですよね。
そんな時は、アルミホイルに軽く「シワ」を付けてみてください。アルミホイルはシワがつくことで、より触れた時の音や肉球に当たる感触に変化を見せます。猫が持つ警戒感を再度呼び起こし、猫よけ効果が期待できるでしょう。
アルミホイルを外へ設置してはダメ
アルミホイルによる猫よけ対策は、猫を飼っているご家庭が「室内」で使用する場合にオススメです。
アルミホイルは金属であるため、屋外の強い日差しにあたると熱を持ちやすく、あまり広範囲に設置すると周囲の温度を上げる原因となってしまいます。
また、アルミホイルの反射光が敷地外に飛んでしまうと、ドライバーや歩行者の事故や迷惑の原因となりかねません。収れん火災を起こしてしまう可能性もあるため、屋外の使用には向かない対策です。
アルミホイルを屋外に使う場合の危険性は以下の通りです。
- 周囲の温度を上げてしまう
- 反射光による事故や迷惑の原因
- 収れん火災によるリスク
また、アルミホイル自体頑丈なものではありません。屋外に長期間風雨にさらされると、あっと言う間にボロボロになってしまうでしょう。どうしても屋外で使う時は、これらのリスクを考慮して、適切な配置・分量で行うべきです。
使用済みのアルミホイルはおもちゃにしてもGOOD
猫はアルミホイルを嫌がりますが、おもちゃにすると話は別です。
消耗して使い終わったらアルミホイルを、丸めてボールのようにして与えてみてください。軽くてキラキラと反射するアルミボールは、猫ちゃんにとって好奇心のマト。特に0才~3才くらいの活発な時期の猫にとっては、非常に魅力的なおもちゃです。
ただし、あまりにも小さいアルミボールは、誤飲や食害の原因となりかねません。基本的には飲みこんでしまう心配のないサイズにしておき、万が一誤飲してしまった場合はすぐに動物病院に見せることをオススメします。
まとめ
アルミホイルは独特の質感から、とても高い猫よけ効果が期待できる素材です。手軽で簡単に設置できるため、壁紙や柱に貼ったり、気になるお部屋などに敷き詰めることで、飼い猫による爪とぎやマーキング・体毛被害を防ぐことができます。
また、軽く柔軟性に富む性質を利用して、使い終わったアルミホイルをおもちゃとして再利用も可能です。多様な使い方とコストの低さから、屋内の猫よけ対策にはピッタリの方法だと言えるでしょう。
ただし、アルミホイルを使用した対策は、屋外用途としては向きません。アルミホイルは熱を持ちやすく反射光も鋭いため、近隣や通行人の事故や迷惑となる可能性があるからです。
屋外で使用するときは、これらのリスクに留意して、安全に使用することをオススメします。