「猫が庭にフンをしていくから片付けが大変!猫よけネットも試したけど効果を実感できなくて……」
野良猫はトイレとして使う場所を決めるとなかなか場所を移動してくれません。
ですが、野良猫が侵入してくる前にきちんと防止してしまえば心配する必要がなくなります。
大量のペットボトルを用意したり、猫よけの薬をまいたりして面倒なイメージがあるかもしれませんが、手軽にできる猫よけ方法を紹介します。
野良猫の習性を理解しておこう
猫よけ対策をして庭を守るためにはまず、猫の習性を理解して、日頃からどのような生活をしているのか理解しておきましょう。
猫は砂場をトイレとして利用しますが、猫の習性を知っておけば庭が野良猫のフンで荒らされる原因がわかります。
猫のトイレの場所をなかなか変えない
猫をペットとして飼育したことがある人であればわかると思いますが、トイレを覚えるのがとても早いことが特徴的な動物です。
犬はトイレを覚えさせる訓練に時間がかかりますが、猫の場合は一度でもトイレとして使えばあとは放っておいてもOKなほど。自分から勝手にトイレを使うようになります。猫は生まれもった習性として砂場をトイレにするからです。なぜかというと、トイレに自分のにおいを残してしまうと、外敵に見つかり、襲われてしまうためです。そのことから、においを隠しやすい砂場でフンやおしっこをするといわれています。
また、狭い砂場よりも、広い砂場のトイレだとストレスが少ないとされています。「猫用の小さいトイレを用意していたけど、トイレじゃないところで粗相してしまった」という話を聞くのもこのためです。一般家庭にある庭は広くて快適なため、野良猫からすると安心してトイレとして利用できると判断されてしまいます。
猫のなわばりはとても広いので要注意
「猫よけ対策をしているけど、うちの近所だと野良猫を見ないのよね。うちの庭でフンをされているのが不思議だわ」と思うかもしれません。実は野良猫の行動範囲ってとても広いんですよ。
ペットとして飼育されている猫の行動範囲(なわばり)は半径100メートル程度とされています。ですが、野良猫の行動範囲は半径500メートルであることが多く、日頃から野良猫を見かけなくても、少し離れたところからトイレをしに来ている可能性があります。
一度でもトイレとして使われてしまうと、追い出すのが大変ですから、野良猫が住み着く前に予防対策しておくことが大切です。
野良猫は2週間であきらめる
「猫よけのためにトゲトゲのマットを置いてみたけど、3日くらいしたら猫がまた入ってきてしまった」
庭の野良猫がフンやおしっこをしてしまって、困っている人のほとんどは最初にトゲトゲのマットを使う傾向があります。100円均一やホームセンターなどで100円もあれば買えるからお手軽ですよね。
ですが、あまりにも簡易的な仕掛けで野良猫を追い出そうとしてもうまくはいきません。仕掛けを見破られてしまうと、野良猫は庭に入ってきてしまいます。
野良猫が庭に入ってこないようにするためには「ここは入ったら危ない場所だ」と認識させることが大切です。
あまり効果が期待できない猫よけの対策
猫よけ対策グッズとして販売されていたり、インターネットで「猫よけするならこの方法がオススメ」と紹介されている方法でも、効果が期待できないものもあります。とくに効果が期待できないのが安くて置くだけの対策グッズです。
- トゲトゲのシート
- 人工芝
- 水入りのペットボトル
これらの方法は費用が安くて、設置する手間も少ないので導入しやすいですよね。ですが、効果が実感できるのはせいぜい3日ほどです。かしこい野良猫は3日もすると設置されている猫よけグッズをよけてフンをするようになります。
野良猫に「この庭は危険な場所だから立ち入れないようにしておこう」と思わせることが大切です。
猫よけ効果を実感しやすい超音波グッズ
野良猫を驚かせるためには超音波系のグッズを使うのが効果的です。
野良猫が通過すると、センサーが反応して超音波で追い払ってくれます。人間には聞こえづらい周波数で音が出ているため、近隣住民からのクレームが気にならないのもよいところですよね。
センサーに反応して猫を驚かせるグッズのなかには、大音量で音を鳴らすものもあります。大きい音を出せば猫が驚くのは当然なのですが、近所迷惑ですからやめておきましょう。値段が安いものだと超音波ではなく、大音量で驚かせるタイプのものが多いです。安いという理由だけで商品を選んでしまうと、結果的に使い物にならくなるので注意してください。
猫が超音波に慣れている場合でも、ライトの明かりがセットなっているものであれば、比較的効果があります。センサーに反応するタイプの猫よけを選ぶ場合は超音波とあわせてライトが光るものを選ぶとよいでしょう。
超音波が効果ないのはウソ
「超音波の猫よけグッズは値段が高い割にはあまり効果がない」という口コミをネットで見かけることがあります。
ですが、猫が超音波を嫌うことに間違いはありません。慣れてきて多少の我慢はできるとしても、快適な空間でなければ野良猫がトイレとして使うことはありません。
では、なぜネット上の口コミでは超音波の猫よけグッズには効果がないといわれるのでしょうか。
それは、利用者の設置方法が間違えているからです。
超音波グッズはセンサーが反応する距離や野良猫の侵入経路を予想して、入り口をきちんとふさいでおく必要があります。せっかくお金をかけて超音波グッズを導入したとしても、導線を与えていては無意味です。できるだけ複数台設置して、野良猫をよせつけないことをオススメします。
超音波グッズは1台あたりの金額が高く感じるかもしれません。ですので、野良猫のフンで嫌な気持ちをまったく感じなくなることを考えて導入を検討してみましょう。
「野良猫がわずらわしくて毎日、嫌な気持ちになっている」という人ほど超音波グッズは取り入れてみるとよいでしょう。