自動車の猫対策を怠ると、大変な危険が生じます。周囲を見渡せるボンネットや車下は、高所や狭いところが大好きな猫たちにとって、最高のスポットです。
- 猫の足跡がボンネットにびっしり！
- 車の下からネコが飛び出て来た！
- タイヤにネコの爪とぎ跡が…
普段は愛らしい猫たちですが、愛車を傷つけられて黙ってはいられません。大切なお車が猫たちの被害に遭う前に、必要な「猫対策」を打ちましょう。
猫による自動車被害ワースト3は？
猫被害による自動車被害は、わたしたちが考えているよりもずっと深刻です。ボンネットやフロントガラスの傷ばかり気にしていると、思わぬ大惨事を招きかねません。
実際、過去起きた事例の中には、猫被害が事故や故障の原因となったケースも少なくありません。具体的な猫対策をご紹介する前に、まずは猫による自動車事故ワースト3を確認してみましょう。
ワースト1位「ネコのエンジンルーム侵入」
猫のエンジンルーム侵入は、車の故障や事故発生に直結する要因です。
ハンドルやブレーキの作動を妨げるケースも見られており、気が付かないまま走行した結果、最悪のケースを引き起こす可能性も十分に考えられるでしょう。
多くのネコは狭いところを好むため、狭くて窮屈なエンジンルームは恰好の住処です。
ワースト2位「爪とぎによるタイヤの損耗」
猫が爪とぎをした結果、自動車のタイヤを傷つけてしまうケースです。
猫は爪とぎをする際に「滑りにくく、引っ掛かりの良いもの」を好みます。そのため、滑りにくく頑丈なゴム製タイヤは恰好の標的。
いくら丈夫なゴム製タイヤであっても、繰り返し爪を立てられると傷がつき摩耗してしまうでしょう。
ワースト3位「マーキングによる悪臭」
マーキングによる悪臭も、愛車を困らせる要因です。猫は場所に対して執着する習性があるため、「ここは自分の場所だ！」とおしっこをかけてしまいます（マーキング）。
猫の尿は自身の存在をアピールする側面を有している為、その臭いは強烈の一言。ご自身はもちろん、周囲の人にも不快感を与えてしまいます。
おまけに猫のマーキングは簡単に臭いが落ちず、本格的な洗車が必要です。
すぐに実践したい！猫対策ベスト5
ここまで紹介した通り、車が被る猫被害は多岐にわたります。猫が自動車に執着を持つと大変なので、基本的には「猫を寄せ付けない」方法が有効です。
ベスト1 猫よけ音波発信機を使う
最もオススメしたい対策です。音波発信機にはセンサーが付属しており、動くものが接近すると強烈な音波を発信します。
通常、人間はこの音波を感知することができません。しかし、猫にとってはとても不快に聞こえるため、自然と猫が寄り付かなくなるのです。
猫を傷つける心配もないので、近隣の飼い猫であっても安心。住民トラブルや揉め事の回避にも役立ちます。
- 猫を傷つけずに効果的な対策をしたい。
- 近隣の飼い猫なので強引な方法はとりにくい。
- 手間をかけず設置するだけの対策を行いたい。
導入後は大きなコストもかからず、設置の手間もありません。費用を抑えて効果的な対策をお求めの方には、とてもオススメできる方法です。
〈参照〉ソーラー式アニマルバリア
ベスト2 猫の忌避剤を使用する
猫が嫌う臭いを発する忌避剤を使用します。音波発信機と異なり人間も香りを感じることができますが、猫のように逃げ出したくなるような悪臭ではありません。
また、猫よけ忌避剤は一般的なホームセンターにも売られており、猫よけグッズとしては安価なところもポイント。性質上雨による水濡れには弱いものの、車庫などに設置するｋとおで、効果的に猫を退けることが可能です。
ベスト3 ボンネットを叩く
いわゆる「猫バンバン」と呼ばれる対策です。猫が大きな音に恐怖を感じる性質を利用して、ボンネットを叩くときの金属音で追い払います。
この方法は、エンジンルームに入り込んだ猫を追い出すには最適で、事故や故障を避けることにも繋がります。いつもいる猫が見当たらない時などに、試してみても良いでしょう。
ベスト4 車カバーで覆ってしまう
車を風雨から守るために使われる、「車カバー」を利用した猫対策です。
大型で装着に手間がかかりますが、車の下までスッポリを覆ってしまえるので、猫対策としてうってつけ。
- あらゆる猫被害から車を守りたい
- 車に乗る頻度は週末だけ
車カバーは猫被害を防ぐと同時に、車を風雨からも守ります。あまり頻繁に車に乗らない方や、車をキレイな状態に保ちたい方には、とくにオススメしたい対策です。
ベスト5 車の向きを変える
駐車時に、前後を逆転するだけのシンプルな対策です。猫は日当たりの良い向きを好むため、反転して駐車するだけでボンネットへの搭乗を防げます。
また、仮に猫が後ろ側に乗ったとしても、エンジンルーム侵入という致命的なトラブルは避けられる可能性が高いと言えるでしょう。完全な対策ではありませんが、他の方法を試す前に…という方にはオススメできます。
最後に
自動車には猫が好む条件が揃っており、全国各地で様々な被害が生じています。放置すると大事故に繋がる可能性もあるので、「たかが猫…」と軽く見ず、早め早めの対策が大切です。
猫バンバンなど基本的な対策も良いですが、最近は猫よけグッズも高性能化しています。何度脅かしても訪れる猫には、こうした対策の検討してみては如何でしょうか。
