猫の侵入自体を避けるには、ブロック塀への対策が重要です。
猫は身体能力がとても高く、助走なしで身長の5倍はジャンプできます。さらに猫は高いところを好むので、ブロック塀は格好の縄張りです。ブロック塀への対策なくして、猫よけ対策は成り立たないと言って良いでしょう。
そこで今回は”ブロック塀の猫よけ対策”をご紹介。人気4種の対策法をそれぞれ解説しようと思います。
トゲマットで猫よけ
定番グッズの「トゲマット」は、ブロック塀との相性抜群です。
猫は高い身体能力を活かし、ブロック塀を思うがままによじ登ります。ただし、それはブロック塀が平坦ならの話です。猫は自分が安全を確認できる環境にしか決して居座りません。ブロック塀の上にチクチクしたトゲマットがあると、大抵の猫は一目散に逃げ出します。
ぜひ試しに一度設置してみて下さい。多くの方はその効果の大きさには驚くはず。本当に効果的なんです。
トゲマットの設置方法に注意
猫は縄張り意識が非常に強く、狭いスペースも巧みに歩ける動物です。一度侵入に失敗したからと、簡単に諦める動物でもありません。トゲマットが敷かれていない部分を見つけると、巧みにその部分を利用して侵入します。
そのため、トゲマットによる対策を試みる時は、「隙間を作らない」ことが肝要です。設置時には隙間ができないように配慮しましょう。十分な量のマットを準備することも大切です。ブロック塀全体を覆うように設置できれば、猫をほぼ完全にシャットアウト可能です。
雨に強い猫よけ用「ジェル」は効果長持ち
猫よけ用の「ジェル」を使った対策です。粘性を高めたジェルを塗布することで、侵入しようとした猫に不快感を与えるという仕組み。猫が嫌う臭気も放つため、とても高い効果が期待できます。
この対策のスゴイ点は、意外なほど”雨にも強い”こと。水濡れでも簡単に洗い落ちないように作られているので、かなりの長持ち。製品の種類にもよりますが、1回の塗布で3か月以上持つ商品も売られています。
設置範囲に敷き詰める点は、トゲマットと似ています。しかし、この方法はトゲマットのように景観を害する心配がありません。外観との兼ね合いを取りやすい点は、メリットだと言えるでしょう。
コストがかかる点がデメリットか
猫よけジェルによる対策は、どうしてもコストがかかる手法です。製品の種類にもよりますが、ジェルは消耗品である上に割高。敷地全体をカバーしようとすると、相応の出費を覚悟する必要があるでしょう。
中途半端に対策しても、猫はいずれジェルのない部分を見つけ出し、何食わぬ顔で侵入することになるはずです。
猫よけペットボトルは効果が低い
ペットボトルに詰めた水をブロック塀に敷き詰める対策もあります。コストがかからず根強い人気のある方法ですが、これについてはあまりオススメできません。そもそも猫よけボトルに、大きな猫よけ効果は期待できないからです。
実際に設置した方はご存知かと思いますが…大抵の猫はペットボトルに慣れてしまい、数日もすればボトルを無視して侵入します。
猫よけ対策を紹介する自治体なども、ペットボトルについては言及していません。猫よけボトルに対する効果は疑念が付くと言って良いでしょう。収れん火災のリスクもあり、むしろ危険で有害な対策と見る意見もあるくらいです。
超音波グッズは効果あり!
超音波グッズは、ブロック塀にも効果が期待できる対策です。
猫は聴覚が優れている分だけ、刺激的な音を嫌います。超音波グッズは猫が嫌がる音波をピンポイントで照射するので、ブロック塀に登った猫もビックリ。猫は一度で諦めるような動物ではありませんが、超音波グッズはセンサー式。24時間、検知するたびに追い返してくれます。
なお、超音波グッズの音は人間が聞き取りにくい周波数のものを用いています。また、健康にも被害はないので、小さなお子様がいるご家庭でも安心です。手軽に設置できるため、是非とも試して欲しい対策です。
設置の際は”高さ”に注意
超音波グッズは8m~10m程度と十分な距離をカバーできます。ただし、超音波グッズは高低差に弱い機種も多く、設置の際は高さを意識することが大切です。低い位置に設置しても十分な効果が期待できません。
設置の際はできるだけブロック塀と同じ高さで調節するよう、心がけましょう。猫が飛び乗った瞬間に、超音波を発信する状況を作り出すと効果的です。
最後に
一般的な高さのブロック塀では、猫の侵入は防げません。身体能力の高い猫にとって、通常のブロック塀は無いも同然。周囲と比べて高い立地にある場合、むしろ居心地の良い場所を認識します。
ただし、ブロック塀の上は面積が狭く、猫よけ対策しやすい場所です。トゲマットや猫よけジェル・超音波グッズなどを駆使することで、効果的に猫よけ効果が期待できます。いずれも効果的な対策なので、是非一度お試しいただければと思います。